このバージョンの新機能をつらつらと眺めてます。
インターフェースとツールにはICEツールバーってのが出来た事が書かれています。従来4キーを押す事で現れていたシミュレートがCtrl + 4に割振り直され、4キーでは新たにICEツールバーが割振られています。
メインシェルフはデフォルトだと画面右下の上部が黒くなった四角形のボタンをクリックすると出てくるものだけど、アイコンのついたボタンで基本的機能にアクセスできるってもの。これが改善されたそうで、Customタブに自分なりのコマンドをボタンとして配置しておくのはありかなって思いました。
データマネージメントで大きいのはキャッシュ周りの話で、mayaのnCache file formatにCache Managerが対応した事みたいですな。
View Cubeが大きく取り上げられているけど、うん、どーでもいい(笑)。
Isolate Selectionにおいて、そのモード時にあるオブジェクトを表示したり非表示にしたり出来るボタンが追加されたのはよい感じですね。
Object Viewは使ってなかったですけど、ビューをロックしていなくとも、選択を解除後も最後に選択したオブジェクトがObject View内に表示され続けるそうです。
で、これはうれしい改善点。カメラビューの縦横比とカメラの設定の縦横比が異なる場合、左右か上下にグレーの領域が出来ていましたけど、ここは半すけのグレーとなり、カメラに映る外側も見えるようになったわけですね。
モデリング関係の新機能はPolygonizerがその代表でしょう。なんでモデリング関係にこれが入っているんだろうと思ったのだけど、モデリングツールバーにそのコマンドが入っているからのようです。そうしてポリゴン化された流体の形状を整えるLagoa Fluid Shaperなんて物も搭載されています。ポリゴン化されたもんについてはモーションベクターも計算する事が出来るそうな。まぁ全部シミュレート関係です。
ICE Particleについてはさまざまなプリセット系が用意された事で、容易にそれなりのものが組めるようになったっぽい、ってのは進歩ですかね。質感つきでBasic FireやらBubblesやらCigarette Smokeやら出来てきます。それのために新しいコンパウンドもいくつか追加されていますね。
同様に、ICE Deformationsもいくつかプリセット(コンパウンド)が用意され、BendやDeform by CurveやらSculptやらSmoothやらが簡単にできます。Deformer Templateなんていうコンパウンドもあり、ここをスタートにデフォームエフェクトを組んでいく事が出来るなど、簡単にって方向性が強まってますね。
Dual Quaternion SkinningやGet Cluster Attributesってものも見えます。後で要検証。
ICE Kinematicsは、まだ触った事がほとんど無いので何とも言えません。
そして目玉のLagoa Multiphysics。果たしてどれほどの事が出来るのか、実に楽しみです。同時に、使いこなせるかとても心配です(^^;
そんなICEツールバーが出来た事でシミュレートツールバーの役割が相対的に低下し、いくつかのコマンドがシミュレートツールバーから消えています。
Architectural ShaderのBase Reflectionってパラメータが利用できるようになったのかな。これによりクリアコートされたような層の表現をひとつのmia_materialで実現できるようになるそうで。ふむん。
Realtime Shadersはよく分からないので読み流す。
カメラ周りではいわゆるS3Dのためのリグが用意されました。で、それを通した出力を赤青のメガネを用意すればビューポート上で立体視具合を確認できるわけっすね。
CameraのDisplay Optionにカメラに見えている範囲を示すコーンを表示するチェックボックスがついたり、S3Dのためのカメラにおいては視差が発生ない位置の平面を示すためのチェックボックスがついたりしています。
ライトではRaytraced Soft ShadowsをInfinite Lightsで使えるようになったのはちょっとうれしいかね。
Softimage本体についてはこんなところみたいです。
その他にCompositやMatchMoverが付属していますが、これは単独のアプリとして存在しているため、SIのヘルプでは特に触れられていないようです。
実写合成で遊べそうなので、試してみたいものです。